【223】 地域プロスポーツの可能性(2)カマタマーレ讃岐(2011年10月1日) (竹内博)
ちょうどお聞きしたかった質問がありましたので、この機に有料会員になる事にしました。どうぞ宜しくお願い致します。「地域プロスポーツの可能性」で出てきたサッカークラブチーム「カマタマーレ」についてです。同クラブは現在、所属のリーグ(JFL)を4位以内で終えれば、全国区のテレビでも扱われるJリーグに昇格する事ができる位置にいます。Q214の質問者の方には失礼ながら、ガイナーズはどれだけ頑張ってもNPB12球団「それ以外」でしかありません。しかし上から下までが一つのピラミッドに所属するサッカーは、結果次第で日本一のクラブになる事もできます。その点において「夢」については問題ないかと思います。しかしJリーグの方針で昇格には戦績以外の条件がいくつかあります。その中で今最も危機的なのが集客数の問題です。昇格には平均3000人が必要とされています。しかし、ホームゲームを6試合終えた現段階で、今の平均観客数は1800人。残るホームゲームは10試合ですので、今後1試合平均3600人超が必要な状況です。つまり今の倍! 本来ならば、今後数年かけ徐々に地域に人気を浸透させていく草の根活動が良いのでしょう。しかし、条件さえ満たせば「JFL→Jリーグ」に昇格できるのは今年が最後とされています。翌年以降はJ2下位との入替戦が予定され、昇格が格段に難しくなります。だから今年が最初にして最大の好機なのです。今年以内(しかも10試合しかない)に、観客を倍増させなくてはならないと言うこのミッション。かなり無理な注文かと思いますが、都村さんならどうされますか? それとも、かつての「野球王国」の幻想が残る香川においてサッカーをコンテンツとして育てる事自体が、「うどん屋ではなくそば屋を流行らせる」ようなものであり、最初から掛けるボタンを間違っているのでしょうか?
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