【230】 「大阪維新の会」の評価(2011年12月20日) (小野勝司)
橋本大阪府知事(次期大阪市長)の掲げる政策ですが、都村先生は如何お考えでしょうか。大阪維新の会の掲げる「大阪都構想推進大綱」とやらも一読してみましたが、ここで挙げられている大阪の抱える課題は、既存の大阪府、大阪市、堺市という形態でも、知事と議会のやる気と能力さえあればどうにでもなりそうなものばかりなので、率直に言って、私は「縄張りの張り直し」でしかないと思っているのですが(笑)、橋本さんのパブリック・イメージと相俟って、過剰な期待を生んでいるものと思っています(横山ノックを知事に選んでしまう土地柄ですから・・・)。また、この大阪都構想の是非を論じるに当たって考えざるを得ないのは、(ケースバイケースかもしれませんが)基礎自治体(市町村及び特別区)の最適なサイズとは何か? ということなのですが、都村先生はこの点についてどのようにお考えでしょうか。例えば香川県(人口100万、県内総生産3.8兆円)で考えた場合、知事と県議会さえしっかりしていれば、そもそも基礎自治体なんてものは要らないような気もします。何故ならば、香川県よりも規模の大きな政令指定都市(県とほぼ同格ですよね)はいくらでも存在する訳なので。
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