【242】 「うどん県」のプロモーションを評価する(2012年4月1日) (香川県 うどん店店主)
香川県内でうどん店を営む者です。香川県が観光PRで「うどん県」を宣言し、全国ネットのニュースに取り上げられたり、県のホームページへのアクセスが殺到するなどで話題をまいています。ただ、県知事や県のPR担当部署、地元マスコミ等はかなり浮かれているようなのですが、我々多くのうどん店はこれによって特に観光客が増えてきたわけでもなく、少し冷めた目で見ているというのが正直なところです。また、県民の中からは「“うどん県”と呼ばれるのはちょっと恥ずかしい」という声も多く聞かれ、何か素直に喜べない空気もあることは確かです。昨今のゆるキャラブームをはじめ、近年の行政の地域活性化(特に観光政策)は「とにかく話題になれば成功」という風潮が感じられるのですが、話題をまいても現実的に地域がそれで活性化して伸び始めた、豊かになったという例はほとんど見たことがありません。県民として、この「うどん県」プロモーションをどう評価すればいいのでしょうか。都村さんのご意見をお聞かせください。
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