【268】 コンテンツビジネスの可能性(2012年12月1日) (山本和成)
私は、親から引き継いだ売上10億程の地場企業を経営しています。商売の中身は、建設資材の製造です。ピーク時から比べて、売上は半分以下になりましたが、スリム化により、なんとか利益は出せる状況です。加えて数年前に新規事業として、情報伝達の分野で、日本全国の医療機関に特化し、コンテンツの作成から放映までを一貫して請け負うサービスの会社を起業し、現在1000件の医療機関と契約するに至りました。現在の売上は約5億で利益も少しずつ出るようになってきました。都村先生のご意見を教えていただきたいのは、この新規事業の今後の展開を考えた時、日本の企業が進むべき道です。
1つは、医療機関に特化しているこのサービスを他の業界にも導入すべくプロモーションする。ただしこれは、コンテンツの材料入手を含め一からの苦労がある。
2つは、医療業界に情報伝達の分野で新しいサービスを投入する。
3つは、このサービスを海外展開する。
日本の産業が、国際的な優位性を失っていけば日本の経済も、日本自身もいずれ衰退してしまうのではないかという意見が多くあります。そうであれば、国際市場の中で、優位性を保つことのできる産業を担っていくという気概で事業の成長を目指すべきでしょうか。それとも、日本国内の市場だけを相手にしていても、常に新しい価値を提供する仕組みを備えておれば、国際展開とか国際市場は、考えなくても良いのでしょうか。ご教授のほどよろしくお願いします。
「このコラムの見出しは以下の通りです(全文:約 3500 字)」