【59】 日本の農業が生き残る方法(2003年10月) (高松市 大崎松一)
香川の農業はどのような方向に進めばいいのでしょうか。
農業は人の生存の根幹をなす永遠の産業であり、その社会的使命は安全かつ安定的供給であると確信しております。都村氏は農地の宅地並み課税による土地の流動化を図り、3000万円で広い家を買えるようにすれば経済活性になると言われますが、日本の食料自給率は益々低下し、外国から遺伝子組み替えや未登録農薬の食料が輸入され、国民の健康が蝕まれる危険性があります。ユニクロやコンビニは高級志向路線を選択、こんな贅沢な国が他にあるのでしょうか。市場では変形した野菜は商品価値が無く、耕作者は田んぼに捨てている現状を消費者に理解してもらい、収入は減りますが、自給率を上げたいと思っております。食料は武器の1つであることは欧米農業政策から明らかです。JAでは新規就農者の受入制度を作り、農業後継者の育成に努力しておりますが、低収益・重労働から脱落者もでます。内橋克人氏が「共生の大地」で「使命共同体」を重要視しており、JAはまさしくそのものでありますが、機能しているとは言いがたい現状であります。都村氏の香川の農業に対するお考えをご教示ください。
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